録画と資料公開「君たちはどうジピるか」JLEMENA2024特別ワークショップ

らいけんのAIプロンプト集「授業準備3.0」他

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らいけんのAIプロンプト集

ウェブ検索に依存していたWeb2.0的な授業準備をする時代は終わりました。AIを活用した授業準備はそこからバージョンが1つ上がって、授業準備3.0とでも呼ぶべきものでしょう。これまで教師がGoogleなどで検索して、関係ありそうな情報を1つずつチェックしていた手間や、手作業で授業のアウトラインやスライドを作成していた手間の全てがなくなるわけではありませんが、その大部分をAIで自動化することが可能です。

授業準備3.0プロンプト集は、教師がChatGPTやCopilotを活用し、効率的で創造的な授業準備を行うための道具となるプロンプトを厳選し、使いやすく編集してまとめたものです。

録画と資料公開:ワークショップ「君たちはどうジピるか -AIと教育の最前線」

JLEMENA2024特別ワークショップの録画とスライドが一般公開されました。
ワークショップに参加した方もされなかった方も、ぜひご覧ください。

終了後の懇親会でわざわざご丁寧なお礼を伝えてくださった皆さま、こちらこそありがとうございました。

ぜひお知り合いの先生方にもご転送ください!

シンポジウム後 #JLEMENA2024#君たちはどうジピるか のハッシュタグが賑わっています。ぜひご感想や質問をハッシュタグ付きでTwitter/Xでお寄せ下さい。

スライドも公開!

ワークショップでご紹介した事例やAIサービスへのリンクがたくさんありますので、こちらもぜひご活用ください。

スライドはCC BY-ND 4.0ライセンスで公開しています。クレジット表示と改変禁止の条件を守れば、自由に引用や再配布が可能です。

シンポジウム、ワークショップを終えて

今回のような日本語教育関連のお仕事は久々だったので、反省や改めて感じたことを書いておきます。

やはり無料版ChatGPTしか使っていない人が多数

以下は、ワークショップでとったアンケートの結果です。

AIに興味があって参加してくれた人々でも、そのうち8割以上は(おそらく)GPT-4をまったく体験したことがない、という結果です。まだクリティカルマスを超えていないということでしょう。

学習者にGPT-4を使わせるには教師から

この状況を打破するのにCopilotで使える無料のGPT-4がいかに重要か、お分かりいただけると思います。

学習者も同様にモデルの違いによるAIの性能差を理解できていないはずですし、プロンプトの書き方もおそらくほとんど知らないでしょう。教師は、学習者のAI活用の成否を大きく左右する立場にいます。ぜひ教えてあげましょう。

LLMで厳密な語彙コントロールはできない

プロンプトを書くとき、文章や語彙のレベル指定は「小学〜年生レベルで」とか「10歳にも分かるように」という書き方にしましょう、とご説明しました。

なぜ「JLPT〜レベルで」とか「CEFR A2で」がダメなのか、詳しくはこちらのツイートに書きましたのでご覧ください。

これもLLMの原理を大まかに理解していれば「そりゃあ無理だよな」とすぐに分かるようなことです。ぜひ録画を見直して、ゆるふわっとした「AIなんだからできるよね?」的な理解を早く卒業しましょう。

一番早いのは、試しにやってみることです。そうすれば精度が低いことが分かりますので。

まだ序の口。こんなもんじゃない

ワークショップは大変に好評で「勉強になった」「素晴らしかった」と多くの方にお褒め頂き、とても光栄なのですが、こんなの全然大した事ないんです。「AI大航海時代」の大海原から、スプーンで水をすくってちょっと舐めてみた程度です。

難しすぎてボツにした演習3とか、時間の関係でご説明できなかったトピックがたくさんあります。今後ご紹介していきたいと思っておりますので、シートベルトをしっかりとお締め下さい。

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